介護認定が出たら次に何をする?サービス開始までの流れをわかりやすく解説

介護認定が出た後、次にすべきことを考えている高齢男性と、その選択肢として「地域包括支援センター」「ケアマネジャー」など3つの進み方を示すイラスト。選択肢の矢印と説明がわかりやすく描かれた、フラットカラーの日本語インフォグラフィック。

介護認定の結果が届いて安心したものの、『このあと何をすればいいの?』と戸惑う方は少なくありません。

実は、介護認定が出ただけではサービスは始まりません。

ここから「どこに相談するか」「誰に任せるか」で、その後の介護の負担や安心感が大きく変わります。

この記事では、認定後にやるべきことを“迷わない順番”でわかりやすく解説します。

介護認定が出たら、最初に決めること

介護認定の結果が届いたら、まず考えたいのが「誰に相談するか」です。

介護サービスを利用するためには、本人の状態や希望に合わせた「ケアプラン(介護サービスの利用計画)」を作成する必要があります。

そのため、最初の一歩として相談先を決めることが大切です。要支援か要介護かによって相談先が異なるため、認定結果を確認しながら進めていきましょう。

要支援1・2なら地域包括支援センターへ相談

要支援1・2の認定を受けた場合は、地域包括支援センターがケアマネジメントを担当します。

特に変更の希望がなければ、そのまま地域包括支援センターに相談しながら進めていくケースが多いです。

  • 特徴:地域密着型で、公的な機関のため安心感がある
  • 主な対象:要支援1・2など比較的軽度の方
  • 提供されるサービス例:デイサービス、体操教室、配食サービスなど

こんな人におすすめ

「まずは大きな失敗をしたくない」「公的なところに相談したい」という方に向いています。

要介護1以上ならケアマネジャーを選ぶ

要介護1以上の場合、ケアマネジャー(ケアマネ)を自分で選ぶことができます。

ここはとても重要なポイントです。

ケアマネジャーによって、受けられるサービスの質や満足度が大きく変わることもあります。

可能であれば、1か所だけでなく複数の事業所に相談して比較するのもおすすめです。

  • 特徴: 施設によってケアの方針や得意分野が異なる
  • 主な対象: 要介護1~5の方
  • 提供サービス例: 訪問介護、訪問入浴、福祉用具レンタルなど

こんな人におすすめ

「できるだけ早く訪問介護やデイサービスを始めたい」

と思われているなら、早めに相談してみることをおすすめします。

まだサービスを利用しないという選択もある

意外と多いのがこのケース。

「まだ大丈夫そう」「気持ちが追いつかない」という理由で、認定は受けたものの、すぐには動かない方もいます。

すぐにサービスを利用しなくても、介護認定は有効期間内であれば後から利用することができます。

特徴: 手続きは一旦保留。将来必要になったときに再開

注意点: 有効期間を過ぎると再申請が必要になる

ただし、注意も必要です。

「まだ大丈夫」と思っているうちに、急に状態が悪化するケースも少なくありません。

いざという時に慌てないためにも、相談先だけでも決めておくと安心です。

こんな人におすすめ

「本人がまだ元気そうで、急がなくてよいと思っている」

ケアマネが決まったらどうなる?

ケアマネジャー(介護支援専門員)が決まると、介護サービス開始までの流れは次のようになります。

▼ 介護サービス開始までの流れ

1. 【面談】自宅や施設で状況をヒアリング

2. 【ケアプラン作成】必要なサービスを一緒に考える

3. 【契約】各事業所(訪問介護、通所介護など)と契約

4. 【サービス開始】自宅や施設でサービス開始

▪️ケアプランの作成費用は、介護保険が適用されるため利用者の自己負担は基本的にありません。

両親と子供たちで家族仲良く過ごしているイラスト

また、介護度によって受けられるケアや支援内容は大きく異なります。

日本の介護保険制度では、要介護認定を受けると以下の7段階に分類され、それぞれで使えるサービスや支給限度額が変わります。

【介護度別】受けられる主なサービスの違い

「自分の状態だと何が使えるの?」と迷う方のために、介護度ごとの目安をまとめました。

認定区分特徴主に受けられるケアの例
要支援1軽度の支援が必要体操教室、配食、軽い見守り、短時間のデイサービスなど
要支援2要支援1より少しサポートが必要週数回の通所サービス、買い物代行、掃除支援など
要介護1軽度の介護が必要訪問介護、通所介護(入浴・食事)、福祉用具貸与など
要介護2要介護1よりやや重い訪問入浴、住宅改修支援(手すり設置など)、通所リハビリ
要介護3中程度の介護が必要昼夜の見守り、排せつ介助、ショートステイや施設入所も視野に
要介護4重度の介護が必要移乗介助、認知症ケア、夜間対応、介護付き有料老人ホームなど
要介護5最重度、常時介助が必要寝たきり全介助、施設入所中心、医療的ケアも必要

※実際に利用できるサービス内容は、地域やケアプランによって変わります。

介護認定を受けたあとに大切なのは、「一人で抱え込まないこと」です。 まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談することで、 自分に合った支援をスムーズに見つけることができます。

  • 要支援の人は「介護予防サービス」が中心になります。体力の維持や社会的つながりを目的とした支援です。
  • 要介護1〜5では「居宅サービス」または「施設サービス」が中心になります。
  • ケアマネジャーが、その人の介護度に合ったサービスを組み合わせてケアプランを作成します。

介護度が重くなるほど、利用できる介護保険サービスの支給限度額は増える仕組みになっています。

ただし、「介護度が軽い=何も使えない」わけではありません。

早めに軽いサービスから利用することで、重度化を防ぐことも可能です。

よくある質問

Q. 介護認定が出たら、すぐに介護サービスを利用しなければいけませんか?

いいえ、必ずすぐに利用する必要はありません。介護認定を受けても、家族で相談しながら利用開始の時期を決めることができます。ただし、状態が変化することもあるため、地域包括支援センターやケアマネジャーに一度相談しておくと安心です。

Q. ケアマネジャーは自分で選べますか?

要介護1以上の方は、自分で居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)を選ぶことができます。複数の事業所に相談し、相談しやすさや対応などを比較して決めるのもおすすめです。

Q. ケアプランを作るのに費用はかかりますか?

ケアプランの作成費用は、介護保険が適用されるため、利用者の自己負担は基本的にありません。安心してケアマネジャーへ相談しましょう。

Q. ケアマネジャーが合わないと感じたら変更できますか?

はい、変更することができます。相性や対応に不安を感じた場合は、一人で悩まず地域包括支援センターや新しい居宅介護支援事業所へ相談してみましょう。介護は長く続くことも多いため、信頼できるケアマネジャーと出会うことが大切です。

Q. 要支援と要介護では何が違うのですか?

要支援は、日常生活を続けるために軽い支援が必要な状態で、介護予防サービスが中心となります。一方、要介護は日常生活に介助が必要な状態で、訪問介護やデイサービスなど、より幅広い介護サービスを利用できます。

まとめ

介護認定の結果が届くと、「これで一安心」と思うかもしれません。しかし、本当のスタートはここからです。

要支援・要介護の区分に応じて相談先を決め、ケアマネジャーや地域包括支援センターと連携しながら、自分や家族に合った介護サービスを選んでいくことが大切です。

「何から始めればいいのか分からない」と感じたら、一人で抱え込む必要はありません。地域包括支援センターやケアマネジャーは、介護を受ける本人だけでなく、家族の相談にも応じてくれます。

介護は、家族だけで頑張り続けるものではありません。公的な支援を上手に活用しながら、無理のない介護を続けていくことが、本人にも家族にも安心につながります。

まずは「相談してみる」ことから、一歩踏み出してみてください。その小さな一歩が、これからの介護生活を支える大きな安心につながるはずです。

おすすめ関連記事

タイトルとURLをコピーしました