
年末年始が近づくと、「訪問介護やデイサービスはいつまで利用できるの?」「サービスがお休みの日は、家族がずっと介護しないといけないの?」と心配になる方もいるでしょう。
介護サービスの年末年始の営業日や休業日は、事業所やサービスによって異なります。年末年始も通常どおり利用できる場合や、休業日がある場合、利用日や時間を調整する場合など、対応は一律ではありません。
まず確認したいこと
ケアマネジャーや各サービス事業所に、年末年始の営業日・利用できる日・緊急時の連絡先を確認しましょう。休業日がある場合は、食事や薬、見守り、家族の負担を早めに相談しておくと安心です。
年末年始に介護サービスは使える?
年末年始に介護サービスを利用できるかどうかは、事業所ごとの運営日やサービス提供体制によって変わります。「介護サービスだから休み」「訪問介護だから年末年始も来てもらえる」と決めつけず、利用している事業所に確認してください。
たとえば訪問介護では、事業所の営業日と、実際に訪問介護を利用できる曜日・時間が異なることがあります。デイサービスにも、年末年始を休業日としている事業所や、通常と異なる日程で営業する事業所があります。
介護サービス情報公表システムでは、事業所の営業日やサービスを提供している日時を確認できる場合があります。ただし、年ごとの臨時変更や利用者ごとの予定までは反映されていないこともあるため、最終的には事業所へ直接確認しましょう。
サービスごとに確認したいこと
年末年始の予定を確認するときは、「休みかどうか」だけでなく、代わりの対応や連絡方法も聞いておきましょう。
| サービス | 確認したいこと |
|---|---|
| 訪問介護 | 訪問する日・時間、年末年始の休業日、時間変更や振替の可否 |
| デイサービス | 最終利用日と年始の開始日、送迎時間の変更、昼食の有無 |
| 訪問看護 | 訪問予定、休業日の連絡先、緊急時に相談できる窓口 |
| 訪問入浴・訪問リハビリ | 年内最後の利用日、年始の開始日、日程変更の可否 |
| 福祉用具の事業所 | 故障時の連絡先、休業期間中の対応、必要な消耗品の手配 |
利用しているサービスが複数ある場合は、それぞれの事業所に確認が必要です。ケアマネジャーにも予定を共有しておくと、休業日が重なっていないか、生活上の困りごとが起きそうかを一緒に確認できます。
休業日があるとき、家族が準備したいこと
1.サービスの予定を書き出す
年末から年始にかけて、サービスを利用できる日と休業日をカレンダーに書き込みます。訪問時間が変更になる場合は、その時間も記入しておきましょう。
家族が訪問する日や、近所の人に様子を見てもらう日があれば、あわせて書いておくと、誰がいつ対応するのか分かりやすくなります。離れて暮らす家族とも、同じ予定を共有できるようにしておくと安心です。
2.食事や買い物の予定を考える
デイサービスの休業日や、訪問介護の利用がない日は、食事の準備や買い物が必要になる場合があります。本人が自分で食べられる食品や、温めて食べられる食事を確認しておきましょう。
ただし、食事の形態に制限がある方や、飲み込みに注意が必要な方は、本人の状態に合ったものを準備してください。普段と違う食品を大量に用意するより、食べ慣れたものを少し多めに準備する方が使いやすいこともあります。
3.薬や医療機器を確認する
処方薬が年末年始の途中で不足しないか、かかりつけ医や薬局に早めに確認しましょう。薬の飲み方や量を家族の判断で変えず、必要な相談は医師や薬剤師にしてください。
在宅酸素などの医療機器を利用している場合は、機器の業者や訪問看護の事業所に、休業期間中の連絡先やトラブル時の対応を確認しておきます。
4.排せつ用品や日用品を確認する
紙おむつ、尿取りパッド、手袋、清拭用品など、いつも使っているものが足りるか確認します。年末年始は、店の営業時間や配達日が通常と異なることがあります。必要な量を見て、余裕を持って準備しましょう。
5.家族の担当を決める
家族が対応する場合は、「誰が行くか」「何時ごろ行くか」「何を確認するか」を話し合っておきます。一人に負担が集中しないよう、できる範囲で分担しましょう。
家族だけで対応するのが難しいと感じたら、早めにケアマネジャーへ相談してください。休業日を埋めるためのサービスを必ず利用できるとは限りませんが、利用中の支援や、相談できる窓口について確認できます。
ケアマネジャー・事業所への聞き方
何を聞けばよいか迷ったときは、次のように伝えてみましょう。
「年末年始のサービス予定を確認したいです。休業日と、年始に再開する日を教えてください。利用できない日がある場合、食事や見守りについて相談できますか。急な体調変化や連絡が必要なときの窓口も確認したいです。」
訪問の時間がいつもと違う場合は、本人がその時間に対応できるかも確認しましょう。本人が一人で待つことに不安がある、食事や排せつの介助が必要になるなど、生活上の心配も具体的に伝えると相談しやすくなります。
年末年始の準備チェックリスト
- 各サービスの年内最終日と年始開始日を確認した
- 休業日や訪問時間の変更をカレンダーに記入した
- 緊急時・時間外の連絡先を控えた
- 食事や飲み物の準備方法を決めた
- 薬が不足しないか、医師や薬局に確認した
- 紙おむつなどの日用品の残りを確認した
- 家族が訪問する日や担当を決めた
- 困ったときに相談するケアマネジャーの連絡方法を確認した
年末年始に体調が急変したときは
体調が悪くなったときに備えて、かかりつけ医の休診日や、地域の休日診療・救急相談の案内を事前に確認しておきましょう。利用できる窓口や連絡先は地域によって異なります。自治体や医療機関の公式案内を確認してください。
意識がない、呼吸が苦しそうなど、緊急性が高いと感じる場合は、介護サービス事業所への連絡を待たず、119番へ連絡してください。判断に迷う場合も、地域の救急相談窓口などへ相談できます。
急な体調変化について、ケアマネジャーや訪問看護の事業所に連絡する場合は、あらかじめ確認した連絡先と受付時間を使いましょう。通常の営業時間外は電話がつながらないこともあるため、休業中の対応を前もって聞いておくことが大切です。
よくある質問
年末年始に介護サービスが休みになる日は決まっていますか?
全国で同じ休業日が決められているわけではありません。事業所ごとに異なるため、利用中の事業所やケアマネジャーに確認しましょう。
訪問介護が休みの日は、別の事業所に頼めますか?
対応できる事業所があるか、希望する日時に利用できるか、費用やサービス内容がどうなるかなど、個別の確認が必要です。休業日が分かった時点でケアマネジャーに相談してください。
年末年始の予定が分からないときは、どこに聞けばよいですか?
まずは、利用中のサービス事業所か担当のケアマネジャーに連絡します。介護サービスをまだ利用していない方や、相談先が分からない方は、親が住んでいる地域の地域包括支援センターや市区町村の介護保険窓口へ相談できます。
まとめ
年末年始の介護サービスは、事業所やサービスによって営業日・休業日が異なります。訪問介護やデイサービスなどの予定を早めに確認し、休業日がある場合は、食事・薬・日用品・見守り・家族の分担を考えておきましょう。
準備に不安があるときや、家族だけで対応するのが難しいときは、早めにケアマネジャーへ相談してください。予定を確認しておくことが、本人と家族が落ち着いて年末年始を過ごす助けになります。


