使用済みの大人用おむつを捨てたあと、部屋やごみ箱の周りにニオイが残って困ったことはありませんか?
すぐにごみ収集へ出せればよいのですが、回収日まで数日あると、袋を二重にしてもニオイが漏れてくることがあります。暑い時期や室温の高い部屋では、特に気になりやすいでしょう。
使用済みのおむつのニオイを抑えるには、消臭剤を置くだけでなく、捨てる前の処理、袋の閉じ方、保管場所、ごみ箱のお手入れまでを見直すことが大切です。
また、大人用おむつの捨て方は、多くの自治体で可燃ごみとして扱われていますが、分別方法や出し方が異なる場合があります。実際に捨てるときは、お住まいの自治体のルールも確認してください。
この記事では、使用済みの大人用おむつをできるだけ臭わせずに処理する方法、ごみ収集日までの保管場所、ごみ箱に染みついたニオイへの対処法を分かりやすく紹介します。
使用済みの大人用おむつはなぜ強く臭うの?

使用済みのおむつには、尿や便だけでなく、汗や皮脂なども付着しています。交換した直後はそれほど気にならなくても、時間がたつにつれてニオイが強くなることがあります。
特に、便が付いたままのおむつ、袋の口が十分に閉じられていない状態、汚れが残ったごみ箱などは、室内にニオイが広がる原因になります。
また、おむつを入れた袋を大きなごみ袋へ何度も出し入れすると、そのたびに中にたまったニオイが広がります。おむつだけでなく、ごみ箱のふたや内側、床などにニオイが移っていることもあります。
ニオイを抑えるには、次の4か所を分けて対策することが大切です。
- 使用済みおむつそのもの
- おむつを入れる袋
- 回収日まで置いておくごみ箱
- ごみ箱を置く場所
消臭剤だけで何とかしようとするより、ニオイが外へ漏れるまでの経路をひとつずつ断つ方が対策しやすくなります。
使用済みの大人用おむつを捨てる基本手順
おむつを交換したら、長時間そのままにせず、できるだけ早く処理します。あらかじめ必要な物を手の届く場所へ用意しておくと、交換後に慌てません。
- 使い捨て手袋
- おしり拭きや清拭用品
- 使用済みおむつを入れる袋
- 新しいおむつや尿取りパッド
1.取り除ける便はトイレへ流す
おむつに便が付いている場合は、無理なく取り除ける範囲で便をトイレへ流します。便が残ったままだと、袋に入れても強いニオイが出やすくなります。
ただし、おむつ本体、尿取りパッド、おしり拭き、手袋などはトイレへ流せません。詰まりの原因になるため、必ずごみとして処理してください。
便をどのように処理して捨てるかは、自治体によって案内が異なる場合があります。お住まいの自治体の分別方法も確認しましょう。
2.汚れた面を内側にして小さくまとめる
使用済みのおむつは、尿や便が付いた面を内側に折り込み、テープで留めて小さくまとめます。
汚れた面を外側にしたまま袋へ入れると、袋の口や外側に汚れが付くことがあります。交換する人が変わっても同じように処理できるよう、まとめ方を決めておくと安心です。
3.袋へ入れて口をしっかり結ぶ
小さくまとめたおむつを袋へ入れ、できるだけ中の空気を抜いてから、口をしっかり結びます。袋の口が緩んでいると、そこからニオイが漏れやすくなります。
一般的なポリ袋を二重にしてもニオイが気になる場合は、おむつ処理用の防臭袋を使う方法があります。毎回使うと費用が気になるときは、便が付いたおむつや外出時だけ使うなど、家庭に合った使い分けをしてもよいでしょう。
4.ふた付きのごみ箱で保管する
袋へ入れたおむつは、ふた付きのごみ箱へ入れます。袋を使っていても、ごみ箱のふたが開いたままではニオイが部屋へ広がりやすくなります。
ふたの開閉回数が増えるほど、中にたまったニオイが外へ出ます。頻繁に使う小さなごみ箱と、収集日までまとめて保管する容器を分ける方法もあります。
5.処理後は手洗いをする
処理が終わったら手袋を外し、石けんと流水で手を洗います。手袋を使っていても、外すときに手へ汚れが付く可能性があるため、手洗いまでをひとつの手順にしておきましょう。
下痢や嘔吐などがあり感染症も疑われる場合は、通常のおむつ処理とは別の注意が必要になることがあります。かかりつけ医や訪問看護師などから指示がある場合は、その方法に従ってください。
家族の誰でも処理できるように準備しておく
おむつのニオイが苦手で、交換後の処理を避けてしまう家族もいます。特に介護に慣れていない人にとっては、「何を使って、どこへ捨てればよいのか分からない」ことも負担になります。
交換に必要な物を一か所へまとめ、処理の手順をできるだけ簡単にしておくと、ほかの家族にも頼みやすくなります。
- おむつ、尿取りパッド、手袋、防臭袋を同じ場所に置く
- 使用済みおむつを入れるごみ箱を決めておく
- 袋の結び方やごみの保管場所を家族で共有する
- 不足する用品を補充する人も決めておく
交換介助のすべてが難しくても、防臭袋へ入れる、ごみ箱を洗う、収集日にごみを出すなど、作業を分ければ手伝えることがあります。
ニオイ対策は、部屋を快適にするだけでなく、介護を一人へ集中させないための工夫にもなります。
ごみ収集日まで使用済みおむつをどこに置く?
防臭袋へ入れても、ごみ収集日まで数日あると、どこに置けばよいのか迷いますよね。
保管場所は、本人や家族が長く過ごす部屋を避け、直射日光が当たらず、温度が上がりにくい場所を選びます。ごみ箱が倒れたり、本人が誤って開けたりしないことも大切です。
室内で保管する場合
室内では、トイレや洗面所など、手入れしやすく換気できる場所が候補になります。ただし、通路をふさぐ場所へ置くと転倒の原因になるため、出入りの邪魔にならない位置を選んでください。
寝室にポータブルトイレがあり、その場でおむつを交換している場合も、使用済みのおむつを寝室へ長時間置いたままにしない方がよいでしょう。処理後は決めた保管場所へ移します。
屋外で保管する場合
ベランダや屋外の物置などへ置く場合は、直射日光や高温、雨、カラスや猫などによる被害に注意が必要です。
集合住宅では、共用廊下や避難経路へごみ箱を置けない場合があります。建物の管理規約も確認してください。
屋外だからニオイが気にならないとは限りません。近隣の住宅や隣のベランダへニオイが流れる可能性もあるため、袋をきちんと密閉し、ふた付きの容器へ入れましょう。
夏は特に早めの密閉を心がける
気温が高い時期は、使用済みおむつのニオイが強く感じられやすくなります。交換後は室内へ置いたままにせず、すぐに袋へ入れて密閉します。
袋を開け直したり、複数のおむつをあとから追加したりすると、たまっていたニオイが広がります。特に便が付いたおむつは、一つずつ防臭袋へ入れて処理すると管理しやすくなります。
おむつ用ごみ箱を選ぶときのポイント
おむつ用のごみ箱は、密閉性だけでなく、洗いやすさや安全性も確認して選びましょう。
- ふたがしっかり閉まる
- 内側に凹凸が少なく洗いやすい
- 中へ入れるごみ袋を固定しやすい
- おむつの使用量に合った大きさである
- 倒れにくく、通行の邪魔にならない
- ふたやパッキンなどの手入れがしやすい
大きなごみ箱なら交換回数を減らせますが、その分、おむつを長くため込みやすくなります。家庭で使用する枚数と、ごみの収集回数に合う大きさを選ぶことが大切です。
高価なおむつ専用ごみ箱でなければ対策できないわけではありません。使用済みおむつを袋でしっかり密閉し、洗いやすいふた付きごみ箱を使う方法もあります。
おむつ用ごみ箱にニオイが染みついたときの掃除方法
防臭袋を使っていても、ごみ箱の内側やふた、パッキンなどに汚れが付くと、空にしたあともニオイが残ることがあります。
中身を出したら、まず目に見える汚れがないか確認しましょう。特に、ふたの裏側、袋を固定する部分、パッキンの溝は汚れを見落としやすい場所です。
基本のお手入れ手順
- 使い捨て手袋を着けて、中身と内袋を取り出す
- 付着している汚れをペーパーなどで拭き取る
- ごみ箱に使用できる洗剤を使い、内側とふたを洗う
- 洗剤が残らないように拭くか、よくすすぐ
- 水分を拭き取り、十分に乾かしてから新しい袋を取り付ける
ごみ箱の材質によって、使用できる洗剤や洗い方が異なります。製品の取扱説明書や洗剤の表示を確認してください。
塩素系の洗浄剤・漂白剤を使用する場合は、酸性洗浄剤やクエン酸などと絶対に混ぜないでください。十分に換気し、製品表示に記載された使用方法を守りましょう。
洗ってもニオイが取れない場合は、パッキンやふたにニオイが染みついていることがあります。部品を交換できるか確認し、難しい場合はごみ箱自体の交換も検討してください。
普通のポリ袋で臭うときは防臭袋を使う方法も
一般的なポリ袋を二重にしてもニオイが気になる場合は、おむつ処理用の防臭袋を試す方法があります。
「BOS おむつが臭わない袋」は、使用済みのおむつや尿取りパッドを入れ、袋の口をしっかり結んで処理するタイプです。ごみ収集日まで室内で保管するときや、外出先で交換したおむつを持ち帰るときにも使えます。
今回紹介する商品は、Mサイズ90枚入りの2個セットです。袋の大きさは23cm×38cmで、尿取りパッドLサイズが約1個入ります。大人用のおむつは種類や使用後の大きさが異なるため、複数枚をまとめたい場合や、テープタイプのおむつを入れたい場合は、必要に応じて大きいサイズも確認してください。
毎回使うと費用が気になる家庭では、便が付いたおむつ、ニオイが強いとき、外出時などに絞って使う方法もあります。
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使用済みおむつを捨てるときに避けたいこと
ニオイを早く何とかしたいときでも、処理方法によってはトイレの詰まりや転倒、別のニオイにつながることがあります。
おむつや尿取りパッドをトイレへ流す
紙おむつや尿取りパッドは、水に溶けるトイレットペーパーとは構造が異なります。吸収した水分を内部に保持するため、そのままトイレへ流すと詰まりの原因になります。
「トイレに流せる」と明記されていないおしり拭き、手袋、防臭袋なども流さず、ごみとして処理してください。
袋の口を閉じずにごみ箱へ入れる
ふた付きのごみ箱でも、袋の口が開いたままでは、ふたを開けたときにニオイが一気に広がります。おむつを袋へ入れたら、その都度、口をしっかり結びましょう。
一つの袋へ何日分も追加する
大きな袋を開けて使用済みおむつを追加していく方法は、袋を開けるたびにニオイが外へ出やすくなります。
一つずつ、または交換した時間帯ごとに小さな袋へ入れて密閉してから、大きなごみ袋へまとめると管理しやすくなります。
香りの強いスプレーだけで覆う
香りの強い芳香剤やスプレーを大量に使うと、排泄物のニオイと混ざり、かえって不快に感じることがあります。
まずはおむつを密閉し、ごみ箱に付いた汚れを取り除くことを優先します。消臭剤は、発生源を処理したあとの補助として使いましょう。
通路や避難経路へごみ箱を置く
介護する場所の近くにごみ箱を置くと便利ですが、ベッドの横や廊下など、本人が歩く場所へ置くと転倒につながることがあります。
集合住宅の共用廊下や避難経路には物を置けない場合もあります。ニオイだけでなく、安全性や建物のルールも考えて置き場所を決めてください。
大人用おむつは何ごみ?自治体のルールを確認する
家庭で使用した紙おむつは、多くの地域で可燃ごみや燃やすごみとして収集されています。ただし、ごみの名称、使用する指定袋、汚物の処理方法などは自治体によって異なります。
お住まいの自治体のウェブサイトや、ごみ分別冊子で「紙おむつ」「大人用おむつ」などと検索して確認しましょう。
- 紙おむつは何ごみに分類されるか
- 便を取り除いてから出す必要があるか
- 自治体指定のごみ袋が必要か
- おむつ専用の収集やごみ袋の支給制度があるか
- 在宅医療で使用した物と分ける必要があるか
自治体によっては、一定の条件を満たす家庭に、おむつ用のごみ袋を支給している場合もあります。対象者や申請方法が決められているため、市区町村の高齢福祉・介護保険担当窓口などへ確認してみましょう。
なお、注射針などの鋭利な在宅医療廃棄物は、紙おむつと一緒に捨てないでください。処分方法は、かかりつけの医療機関や薬局、自治体へ確認してください。
外出先で交換したおむつはどうする?
病院、商業施設、公共施設などでおむつを交換した場合は、その場所の案内を確認してください。
おむつ専用のごみ箱が設置されている場合は、表示されている方法に従って捨てます。捨てる場所がない場合や、持ち帰りを求められている場合は、防臭袋へ入れて口をしっかり結び、持ち帰りましょう。
外出時には、次の物を一つのポーチなどへまとめておくと安心です。
- 交換用のおむつ・尿取りパッド
- 使い捨て手袋
- おしり拭きや清拭用品
- 防臭袋
- 汚れた衣類を入れる袋
使用済みのおむつと汚れた衣類は、同じ袋へまとめず分けておくと、帰宅後の片づけがしやすくなります。
よくある質問
Q. 使用済みのおむつは一つずつ袋へ入れた方がよいですか?
必ず一つずつ入れなければならないわけではありませんが、便が付いている場合やニオイが強い場合は、個別に密閉した方がニオイを管理しやすくなります。
尿取りパッドだけの場合は、家庭での使用量や保管日数、袋にかかる費用などを考えながら、数枚をまとめる方法もあります。ただし、袋を何度も開けるとニオイが広がりやすくなります。
Q. ごみ箱は寝室に置いても大丈夫ですか?
交換時には便利ですが、使用済みのおむつを寝室へ長時間置くと、ニオイが寝具やカーテンなどへ移ることがあります。処理後は、換気できて生活の邪魔にならない保管場所へ移すのがおすすめです。
Q. 普通のポリ袋を二重にすれば防臭袋は必要ありませんか?
家庭の保管時間やおむつの状態によっては、一般的なポリ袋でも対応できることがあります。それでもニオイが漏れる場合や、ごみ収集日まで日数がある場合は、防臭袋を試す方法があります。
Q. おむつ用ごみ箱を洗ってもニオイが取れません
ふたの裏、パッキン、袋を固定する部分などに汚れが残っていないか確認してください。十分に洗って乾燥させてもニオイが残る場合は、部品へ染みついている可能性があります。交換用のパッキンや部品がなければ、ごみ箱の買い替えも検討しましょう。
Q. 防臭袋に入れれば、部屋に置いたままでも大丈夫ですか?
防臭袋を使っても、使用済みのおむつを長期間室内へ置いたままにするのは避けましょう。袋の口をしっかり結び、ふた付きのごみ箱へ入れ、自治体の収集日に合わせて処分してください。
まとめ
使用済みの大人用おむつのニオイを抑えるには、おむつを小さくまとめ、袋の口をしっかり結び、ふた付きのごみ箱で保管することが基本です。
便が付いたおむつを処理するときや、一般的なポリ袋ではニオイが漏れる場合は、おむつ処理用の防臭袋を取り入れると管理しやすくなります。
ごみ箱からニオイが続くときは、おむつだけでなく、ふたの裏側やパッキンに汚れが残っていないかも確認しましょう。洗ったあとは水分を残さず、十分に乾かすことも大切です。
また、処理用品を一か所へまとめ、家族の誰でも同じ手順で片づけられるようにしておくと、介護の負担を分けやすくなります。
紙おむつの分別方法や出し方は自治体によって異なるため、最後はお住まいの地域のルールを確認して処分してください。
使用済みのおむつを密閉しても部屋のニオイが取れない場合は、床や壁への尿の飛び散り、寝具、マットレス、ポータブルトイレなど、ほかの場所も確認してみましょう。
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