「電話してみたいけど…どう言えばいいのかわからない」
地域包括支援センターに相談しようと決めたはいいけれど、
いざ電話をかけようと思うと手が止まる――
これ、実はとてもよくあることです。
私も最初は「親の状態をうまく説明できない」「何を聞かれるんだろう」と不安でいっぱいでした。
● 電話で何を伝えればいいの?
最初に電話をしたとき、私はこんなふうに言いました。
「こんにちは。少し相談したいことがあって…
父が最近、物忘れが増えてきたようで、でもまだ一人で生活していて…
どうしたらいいのか分からなくて、お電話しました。」
これで十分です。
大切なのは、「完璧に説明しようとしないこと」。
地域包括支援センターの担当者は、専門のスタッフ(保健師や社会福祉士、ケアマネージャーなど)なので、
こちらの話を引き出して、要点を整理してくれます。

● 電話の中でよく聞かれること(目安)
- 相談者(あなた)の名前と連絡先
- 親御さんの年齢・性別・住んでいる場所
- 一人暮らしかどうか
- 気になっていること(例:物忘れ・転倒・体力の低下など)
- 介護保険の申請状況(※分からなければ「していません」でOK)
● 親本人が電話に出ないとダメ?
→ いいえ。子どもや家族が代理で相談してOKです。
「本人が嫌がっている」「まだ病院に行きたがらない」といったケースもよくあります。
そのような事情も話せば、本人の気持ちを尊重しながら進める方法を一緒に考えてくれます。
● 電話の後、どうなるの?
ケースバイケースですが、一般的には以下のような流れです。
- 電話相談(現状の把握)
- 面談の提案(センターまたは自宅訪問)
- 必要に応じてケアマネージャーの紹介
- 要介護認定の申請サポート
- 介護保険サービス(訪問・通所など)の利用支援
すぐにサービスを使うわけではなく、情報収集だけでも大丈夫です。
まずは話してみることで、気持ちが軽くなることもあります。
● 私が相談してみて感じたこと
「こんなことで電話していいのかな?」と悩んでいた日々から、
実際に相談してみて、すごく安心しました。
- 自分では“些細なこと”だと思っていたことでも、
専門家にとっては「早めに対処した方がいいサイン」だったこと - 「家族だけで抱え込まなくて大丈夫ですよ」と言われたときの、あの安心感
- そして、親のことを真剣に考えてくれる人がいるという心強さ
● 地域差もあることを覚えておいて
地域包括支援センターの対応には、ある程度の地域差もあります。
- 担当者の人柄や経験
- 市町村ごとの制度や連携状況
- 面談に来てもらえる範囲や日程のスピード感
なので、「うちの地域のやり方って、これで普通なの?」と感じたら、再度問い合わせてみてください。
不安を遠慮せず伝えてよい場所です。
【まとめ】
地域包括支援センターは、介護のことを一緒に考えてくれる「近くの専門家」です。
電話するときは、うまく話せなくても、気になることだけで大丈夫です。
相談の第一歩は、勇気ではなく「困ったから話してみようかな」という気持ちで
専門家の意見をきいてみてください!