「あれ?親の様子がちょっと変…でも、どこに相談すればいいの?」
介護が始まるかも?と感じたとき、最初にぶつかるのは「誰に相談すればいいの?」という不安です。
私もそうでした。
市役所の高齢者窓口なのか?病院なのか?それとも、まだ誰にも話さず様子を見た方がいいのか…。
でも、あとから「ここに相談すればよかったんだ」と知って、
一番におすすめしたい場所があります。
それが、「地域包括支援センター」です。
(どの街にもある公的な支援センターです)
● 市役所じゃダメなの?なぜ“包括”なの?
市役所にも「高齢者福祉課」などがあります。
でも実際に介護に関することを相談しようとすると、
『制度の説明はできるけれど、その人に合った具体的な対応は難しい…』
『地域包括センターでご相談ください』
と言われます。
なぜなら、高齢者福祉課は「制度・施策の運営」
地域包括支援センターは「高齢者の総合相談と地域支援」が主な仕事だからです。

その点、地域包括支援センターは、
- 高齢者に関するあらゆる相談をワンストップで受けてくれる
- ケアマネージャーや保健師など、現場経験のあるスタッフが対応
- 親の状態に合わせた支援や制度を一緒に考えてくれる
という、「具体的で身近なサポート」が得られる場所です。
● どんなことを相談していいの?
こんな状況でも、すでに相談してOKです。
- 「まだ介護が必要ってほどではないけど…」
- 「病気じゃないけど、最近ちょっと心配」
- 「親が頑固で何を話しても聞いてくれない」
- 「一人で抱え込んでいて不安」
つまり、明確な病名や認定がなくても大丈夫です!
地域包括支援センターは、
「介護かもしれないけど、まだよくわからない」人のための窓口でもあります。
● 利用料はかかるの?
いいえ、無料です。
相談はもちろん、訪問や面談、ケアプラン作成なども、要介護認定を受けるまでは無料で行ってくれます。
費用の心配をせず、安心して話すことができます。
● 地域によって名前や場所が違うってほんと?
はい。本当です。
「地域包括支援センター」は全国に設置されていますが、自治体によって
- 名称(○○地域支援センター/包括ケアセンター など)
- 担当地区(学区単位/中学校区など)
- 担当する法人(市役所直営/社会福祉法人など)
など、名称が異なります。
ですが、基本的な機能と相談できる内容はほぼ共通です。
「○○市 地域包括支援センター」で検索すれば、担当エリアと連絡先が出てきます。
市役所で「うちの親の住所だと、どこの包括ですか?」と聞いてもOKです。
【まとめ】地域包括支援センターは「はじめての介護」の入口
私自身、最初はどこに相談していいのか分からず、
「自分だけで何とかしないと」と思い込んでいました。
でも、地域包括支援センターの存在を知って、
「もっと早く相談しておけばよかった」と思ったのを覚えています。
- 市役所と何が違うの?
- どんなことを聞いてくれるの?
- 今、電話しても大丈夫?
そう思ったときこそ、相談するタイミングです。
次の記事では、実際に電話するときにどう伝えたらいいのか、
どんなふうに相談が進んでいくのかを、を具体的にご紹介します。