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休めない介護者の体と心を守る5つの工夫

「夜中も呼ばれて、気づいたら一睡もできてなかった」
「もう限界…。でも、私がやらなきゃ誰がやるの?」
そんな声が、在宅介護をする方から日々聞こえてきます。
在宅介護は、“終わりの見えない24時間営業”と言っても過言ではありません。
この記事では、休めない介護の中でも「どうやって心と体を守るか?」という視点で、今日からできる5つの工夫をご紹介します。
①「一人で抱えない」|週1でも人を入れると心が変わる
在宅介護では「全部自分でやらなければ」と思ってしまいがちです。
しかし、週に1回でもいいので、訪問介護やデイサービスを利用してみてください。
📝ポイント
- デイサービスで「入浴」「食事」「排泄」など一通り済ませられると、介護者の負担は激減します。
- 費用が気になる場合は、市区町村に「費用補助制度」があるか確認を。
- 地域包括支援センターやケアマネに相談すれば、利用調整してもらえます。
❗【補足】
「週1しか使えないのに意味あるの?」と思う方もいますが、その1日が心の回復に直結します。
休みが“決まっている”だけでも、気持ちに余裕ができます。
②「体の痛みは我慢しない」|腰痛・肩こりを放置しないで
介護では、持ち上げたり、中腰になったりする動作が避けられません。
それが蓄積すると、慢性的な腰痛・肩こり・腱鞘炎につながります。
🛠 工夫できること
- ベッドや車椅子の高さ調整
- スライディングシートや介助ベルトの導入
- お風呂介助用の椅子やリフトを使う
- 市販のコルセットや腰サポーターも効果的
【余談】
介護用品は「福祉用具貸与制度」で1割〜3割負担でレンタルできるものが多いです。
いきなり買う前に、ケアマネを通じてレンタルを検討するのがおすすめ。
③「“ながら休憩”を取り入れる」|休めないなら、休みを「混ぜる」
「休む時間がない」なら、休憩を日常動作に“混ぜて”しまいましょう。
具体的な例
- 食器を洗うとき、椅子に座って行う
- トイレ誘導の後、その場で5分だけスマホで好きな音楽を聴く
- 座っているときは骨盤クッションやストレッチクッションを使う
☕【余談】
「休みなさい」と言われても、それができないのが介護者。
だからこそ、“完全な休み”ではなく“半分だけ休める工夫”が現実的です。
また、オーダーメイドの介護サービスもあるので、パンフレットだけでも取り寄せてみるのもいいかもしれません。
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④「誰かに話す」|感情を押し殺しすぎないことが最大の自衛
介護をしていると、“誰にも話せない”孤独が一番つらくなります。
家族にも相談しにくく、友人に言えば“愚痴”になってしまいそうで…。
そんなときは、匿名でも構いませんので、外に話せる場所を持ちましょう。
話せる場所の例
- 地域包括支援センター(無料・匿名相談OK)
- LINEやSNSの介護コミュニティ
- 介護者支援団体やNPOの電話相談
💬【補足】
「話す」ことは、“自分を見失わないための行動”です。
誰かに言葉にすることで、自分の苦しさが具体化され、少しだけ楽になります。
⑤「罪悪感から自分を解放する」|“できない”日があっていい
「今日は無理だった」
「つい声を荒げてしまった」
そんな日は、誰にでもあります。
でも大丈夫。
介護は、“毎日100点”をとる競技ではありません。
介護者にも必要な「ケア」の話
「介護を受ける人」のケアは多く語られますが、
実はもっと必要なのが、介護をする人のケアです。
疲れて、限界になってしまった後では、回復には時間がかかります。
だからこそ、“倒れる前に”休むことが、何よりも大切。
介護者のうつ病や体調不良は年々増加しており、
中には「誰にも相談できず孤立し、命を絶ってしまう」ケースも後を絶ちません。
🌱 介護をしているあなたの健康と心が守られてこそ、
大切な家族を守る力も持続します。
📍「限界」だと感じたときに、試してほしいこと
- 市役所の高齢者福祉課に電話して、制度を相談してみる
- 地域の介護者カフェやサロンに顔を出してみる
- SNSやブログなど、自分の想いを言葉にする場を作ってみる
介護を経験している人は全国に何百万人もいます。
「一人じゃない」と知るだけで、肩の力がすっと抜ける瞬間があります。
「がんばり続けない」ことのススメ
どんなに優しくても、どんなに頑張っても、
すべてを完璧にこなせる人はいません。
大切なのは、「誰かに頼る」「自分を労わる」という選択を、
**“後ろめたく感じずにできること”**です。
あなたが今日、このページにたどり着いたことは、
きっと誰かに優しくなれる大きな一歩。
これからも、あなた自身の笑顔が守られますように。
1つだけ覚えていてほしいこと
→ 頑張れなかった日も、“そこまで頑張ったあなた”がいるという事実は消えません。
→ 自分に優しくすることは、介護を続ける上でいちばんの原動力です。
まとめ|“自分を守る介護”が、家族を守ることになる
介護は尊くて、大切な仕事です。
でも、あなた自身の命と人生も、同じくらい大切です。
「自分を大事にする」ことは、わがままではなく、家族を守るための戦略です。
介護は、毎日続きます。できるだけ「無理の無い」方法を選んでみて下さい。